◆◇◆ 「電子カルテシステム」開発の経緯 ◆◇◆
電子カルテ・オーダリングシステム:BMLの関連会社であるメリッツと共同開発
医事レセプト関係:日本事務器
画像関係:GE
心電図:フクダ電子
<電子カルテ運用までの経過>
200床以下中小病院用のパッケージ電子カルテは皆無であった。新規開発決定。
消化器専門病院であることから、検査診断の資料が多い(上部・下部レントゲン透視写真、上部・下部内視鏡写真、腹部超音波検査、腹部CT検査、MRI、その他)。外来診察時にすべて準備するには時間がかかり、診察待ち時間の延長となる。
検査診断資料の保管・整理に場所と人員をとられる。
外来業務は完全なペーパーレス、カルテレス、フィルムレスで運用と決定。
平成14年1月11日運用開始。新病院開院以降の新患は外来診療カルテなし。
再診患者も電子カルテ上に入力し、紙カルテは順次不要となる。
病棟は従来カルテと併用。現在電子カルテへ移行中。
<詳 細>
旧病院では病院職員で自主開発した市販ソフトを用いた院内ネットを構築。病院電子カルテ化構想は平成12年10月に決定。平成13年1月メリッツと合弁事業でソフト開発決定しシステム製作開始。約1年2ヶ月の準備期間で新病院開院と同時に運用開始。
現在まで電子カルテシステムのソフト、サーバーやコンピュータのシャットダウンは1回もなし。非常用の紙カルテ運用は経験なし。
会計システムは新システムに移行後会計待ち時間は解消。
現在140台の端末稼動。総工費1億5千万円。
今後、隣接するメディカル・ヴィレッジの各クリニックとネット構築。画像検査、臨床検査データの配信。処方箋の一元化による無駄のない診療を目指す。
<電子化へ移行できた理由>
電子カルテに興味を持った職員が多かった。
共同開発の環境が得られた。
キーボード入力業務に抵抗する医師がいなかった。